石鹸作りに劇物の苛性ソーダを使う理由は?
お客様からのご質問にお答えします
石鹸は科学的には脂肪酸ナトリウム(固形石鹸)や脂肪酸カリウム(液体石鹸)と呼ばれるものですので、製造工程のどこかで必ず劇物に指定されている水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)や水酸化カリウム(苛性カリ)のような強アルカリ性の物質を使うことは避けることができません。
水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)または水酸化カリウム(苛性カリ)を使わずに石鹸を作る場合、オルトケイ酸ナトリウムという物質で代用することもできますが、劇物に指定されていないだけで強アルカリ物質であることに変わりはありませんので取り扱いには十分注意を払う必要があります。
水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)も水酸化カリウム(苛性カリ)もタンパク質を腐食する作用が強いので、皮膚などについたまま放置すると皮膚がぬるぬるして火傷のような症状を引き起こします。特に、苛性ソーダや苛性カリが目に入った場合は失明の危険があるので、石鹸を手作りする場合はゴーグルなどで目を保護するなど、取扱いには注意が必要です。
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