石鹸洗顔後はクエン酸リンスを使う必要はないの?
2022/09/28
お客様からのご質問にお答えします
肌は自動的に弱酸性に戻ります
ご存知のように、石鹸でシャンプーをした後にはクエン酸リンスを使って中和させます。
石鹸で洗顔した後もクエン酸リンスを使って中和する必要があるのでは、と疑問に思ませんか?
しかし、髪の毛と違い、皮膚には自ら弱酸性に戻る力を備えているので、石鹸で顔を洗った後にクエン酸リンスをする必要はありません。
まずはおさらいから。
髪の毛は弱酸性に戻るのに時間がかかる
そもそも、石鹸でシャンプーをした後にクエン酸リンスを使う理由は、一時的にアルカリ性に傾いた髪を中和するためでしたね。
髪の毛の表面は元々弱酸性の環境ですので、クエン酸リンスをしなくても、もとの弱酸性に戻るのですが、大変時間がかかります。
その理由は、髪の毛には弱酸性に保つのに役立つ常在菌(表皮ブドウ球菌、アクネ菌、黄色ブドウ球菌などの微生物)がいないからです。
常在菌の棲み家は、皮脂の中。
髪の毛自体に皮脂腺や汗腺はないので常在菌が棲むことができないのです。
肌には自然と弱酸性に戻る能力がある
一方、顔などの肌には皮脂腺や汗腺がありますので、弱酸性に保つのに役立ってくれている表皮ブドウ球菌、アクネ菌、黄色ブドウ球菌などの微生物が存在しています。
弱アルカリ性の石鹸で顔を洗った後、一時的に肌がアルカリ性に傾いても、皮膚常在菌が自然と肌を元の弱酸性に戻してくれるというわけです。
これが、アルカリ中和能と呼ばれるものです。
以上の理由から、弱アルカリ性の石鹸で洗顔した後でも石鹸でシャンプーをした後のようにクエン酸リンスを使う必要がない、ということになります。
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